2013年5月23日木曜日

大人になったから、また岩波少年文庫を読んでみよう


こどものころからずっと本を読んできた。小学校から高校までいつも図書館にいた。ずっと図書委員長だった。大学では本の側にいたくて大学の図書館でアルバイトをしていた。岩波少年文庫はいつもそこにあった。ちょっと硬くて近寄りがたい雰囲気があったのだが、本の挿絵は必ずこころおどらせるものだった。その挿絵はおとなと外国の匂いがした。

大人になって改めて岩波少年文庫を読んでみようと思った。なつかしい本、タイトルだけは知っていても読んだことがない本、挿絵だけは覚えている本。今読み返してみるとそれらはどんなことを語りかけてくれるのか。それが楽しみだ。

図書館で本を借りてくるとき、必ず岩波少年文庫を1、2冊借りてくるようになった。 児童書だからといって1,2時間で読めるわけではない。ローラの『長い冬』は三日もかかった。働いているとき気が滅入ると読み返していた『あしながおじさん』は今でも一晩で読める。何度も挫折して、新訳で初めて読破出来た『宝島』は読むのが止まらなかった。

岩波少年文庫は1950年(昭和25年)に創刊された。初回の刊行はスティーブンソン『宝島』、ウェブスター『あしながおじさん』、ディケンズ『クリスマス・キャロル』、ハムズン『小さい牛追い』、ケストナー『ふたりのロッテ』の5冊であった。現在、約400冊出版されている。今までの総発行部数は3000万部以上に達するという。

 岩波少年文庫のカバーは、背表紙の色が対象年齢別に、ピンク(小学生中級〜)、黄色(小学生上級〜)、水色(中学生〜)の3種に色分けされていたが、現在は対象年齢を小学生向け・中学生向けの2種類に分けて背表紙を対象年齢別に、ピンク系(小学生〜)及びブルー系(中学生〜)の2種になっている。

岩波少年文庫の分類番号は、昔は通巻の3桁番号、その後は小学校中 学年(3・4年生)向けを1000番台、高学年(5・6年生)向けを2000番台、中学生向けを3000番台とする4ケタの分類番号だったが、現在は001〜199番が小学生向け、501〜699番が中学生向けに割り当てられている。このブログでは現在の番号で示していく。

1995年(平成7年)から新刊の発行が始まった。この新刊を追っかけながら岩波少年文庫を読破していこうと思う。さて、どんどん読み進めていこう。わくわくするな。

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